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2015.04.25
【コラム】てつがくカフェの様子を写真で紹介(小渕 高志 准教授)
学科専攻 保健福祉学科 コラム

てつがくカフェファンのみなさん。おまっとさんでした。私が保健福祉学科の宣伝部長。小渕高志です。

2015年4月22日に、新学期最初のてつがくカフェが行われました。その様子を写真で紹介いたしましょう。

今回のテーマは、「大学を問う?」です。

てつがくカフェ2015年4月22日

ファシリテーターの西村高宏先生

 このテーマは、学生から発案されました。大学に、どんな問いがなされるのでしょう。われわれの至らぬ点を、たくさん指摘されるのでしょうか? 不肖オブチはこれでも教員でありますゆえ、対話の行方を緊張の面持ちで見守っていたのでありました。 

てつがくカフェ2015年4月22日

今回テーマについて説明される西村先生。

 ところが、そうではありませんでした。学生らは、大学でのふだんの自らの学びについて真摯に向き合い、その結果に何を目指すべきかと悩んでいたのでした。そこで、自分がなぜ大学に進学したのか、いまこうして大学にいる目的を問うてみようと思い立ったとの由。 

てつがくカフェ2015年4月22日

テーマを発案した学生さんが、趣旨を説明します。

 そういうことならと、教員らもほっと一安心(日ごろの行いの悪いオブチ先生は特に)。教員らも自分たちの学生時代をふり返って、現在に至るいきさつを交えながら対話を進めたのでありました。

 

てつがくカフェ2015年4月22日

カフェも終盤。ホワイトボードの余白も少なくなってきました。

 そろそろ結論を出さなければなりません。大学にいる目的とは、自分の可能性を広げること、将来の選択肢を得られることと結論づけられました。

 

てつがくカフェ2015年4月22日

対話のプロセスと結論が書かれたホワイトボード

 

てつがくカフェ2015年4月22日

右から土屋滋学長、加藤由美Eサポセンター長、佐藤直由副学長。

 

てつがくカフェ2015年4月22日

西村先生を囲んでの図。てつがくカフェ終了後も話は尽きません。

 

あれ、今回はいつもと場所が違うなと思った方。そうなんです。今回のてつがくカフェは、リニューアルオープンしたEサポで行ったのでした。次回は5月27日(水)です。今後も、月末の水曜日に月1回ペースで開かれますので、どうぞよろしくお願いします。

 

新しくなったEサポの中を、ちょっとだけご案内いたしましょう。

てつがくカフェ2015年4月22日

友達と談笑するもよし、勉強するもよしの広々と使えるテーブル席。

 

てつがくカフェ2015年4月22日

入口の近くには、ドリンクサーバーがあります。

 

てつがくカフェ2015年4月22日

グループでもゆったり落ち着くファミレス型のボックス席。プロジェクターも備えられていて、ゼミ発表の練習にも便利。

 

てつがくカフェ2015年4月22日

ひとりでまったりくつろぎソファ。まるで、スター○ックスみたい。

 Eサポのご案内はこちら(フェースブックページのリンクです)。

 

いかがでしたか。今度はみなさんもぜひ足を運んでみてください。てつがくサークルも立ち上がり、学生たちが自ら行うてつがくカフェも開けそうです。

てつがくカフェ2015年4月22日

チラシに書かれたイラストは、顧問の西村先生が猫好きだからとか。でも、場所と時間が書いてありません。詳細は、乞うご期待!?

 

【てつがくカフェ記事バックナンバー】

 

 【コラム】対等性の作法~大学にカフェ文化を!(西村高宏 准教授)

 

 【コラム】学園祭てつがくカフェの様子を写真で紹介(小渕高志 准教授)

 


 

 文/写真:小渕 高志(おぶち たかし)

 

自己紹介(お題は「大学でいかに学ぶか」)

 

今回は、私が大学生時代に読み今に至るきっかけとなった本を紹介しましょう。大学に入ったものの、高校時代と全く異なる大学生活に戸惑いを覚え、何をどうしてよいのかわからずにいた私にとって、先を照らす一条の光となった本でした。

 

文体が語り掛けてくる不思議な雰囲気の本でした。読んでいると著者の増田四郎先生(歴史学)とひざを突き合わせていろいろなお話を伺っているような気持になるのです。当時、大学生活に不安を抱いていた私には、とてもありがたいものでした(干天の慈雨)。

 

てつがくカフェ2015年4月22日

大学でいかに学ぶか (講談社現代新書)1966/5/16 増田 四郎

 

 いまから50年近く前の1966年の本です。私が読んだ時にも、すでに出版から30年近くたっていました。

 

しかし、私は古臭さを感じず学問や研究の普遍的な部分をとらえていると思いました。それは、こんな部分です。

 

〈捨て石となる勇気〉――大きなダムも、蟻の穴でくずれることがあります。いままで金科玉条とされてきたマルクス主義の、あの人類発展の段階説もくずれるかもしれないのです。過去の体系的な学説を、おかすべからざるものと考える必要もないし、ヨーロッパの偉い学者が考えたことは不動の真理だと考える義理もない。自分にはここまでしかわからないが、そこまでについては、動かない証拠をあげ論証ができるというものを見つけていく。それは蟻の穴ほどの小さなことかもしれません。しかし、その小さなことに全力でぶつかって、できる限りのことをやって次の人にバトンをわたすという、いわば、捨て石になる勇気が、大きな仕事につながってゆくのです。――本書より

 

 著者は、自ら考え、行動する人間へなろうとすることの尊さを熱心に説きます。この本から私は、学生生活における自由と学問することの意味を知りました。

 

そして、自分も学問の世界で「できる限りのことをやって次の人にバトンをわたす」ことができれば、と研究者を志しました。

 

でも、私の進学のほんとうの理由は、就職したくないという労働の忌避でした。そうやって大学に逃げてきた私は、4年間の逃避行ですっかり社会に出づらくなってしまいました(「生きづらさ」)。そこで、大学に残るために修士課程と博士課程にも行ったのでした。

 

大先輩の背中を追う気持ちで、大学院時代にもこの本を読み返しました。この本に出合わなければ、学問の面白さや研究者の気概を知ることもなく、無為徒食な大人になっていたことでしょう(えっ、いまも役立たずの無駄飯食いだろう、ですって? 勘弁してください)。

 

それが、この本を読むことで学問における自分の役割をさがす意欲を持てたのでした。そして、運よく研究者になることができたといえます。今回のてつがくカフェのサブテーマである「大学にいる目的」を私なりに問えば、「生きるため」という答えになるのですが、カフェの場面では、「生活費を得るため」と、恥ずかしさのあまり茶化して答えたのでありました。

 

「みなさん、こんなひどい教員もいるんですよ」

 

すかさず、ファシリテーターの西村さんに激しくツッコミを入れられました。学生たちは大爆笑。後ろの学長先生たちは苦笑い。後で教育的指導が入らないように、このコラムで発言の真意を弁明しておきます(どうぞ、お許しください)。

 

 

 

 

 

 

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