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総合政策学部 総合政策学科

新型コロナの影響

2020.4.14
総合政策学部准教授 久保田茂裕

 2年前に大学で初めてのゼミナールを持つことになり、その学生が3月に卒業した。初めてのことなので、私も学生もお互いに試行錯誤して、ゼミの形を作り上げてきただけに、それなりに感慨深い。心残りなのは、ゼミの最後の飲み会を新型コロナによる自粛により行うことが出来なかったことと、学位記授与式が縮小されて、完全な形では開催できなかったことである。それでも、式で学生のスーツ姿や袴姿を見ると、自身の大学の卒業式のことも思い出され、懐かしく郷愁と嬉しさの入り交じった気持ちがこみ上げる。
 新型コロナの影響は、4月からの大学のスケジュールにも及び、新1年生の入学式は縮小版となり、それ以降のガイダンスや授業は5月の連休明けまでの延期となった。欧米の惨憺たる様子を見ると、5月までに収束するとはなかなか考えにくく、本学・本学科でもオンライン授業の検討を始めている。教員会議では、早速、Googleが提供しているビデオ会議ツールの「Hangouts Meet」が使えそうだということで、教員間のノートPCやスマホを使って使い勝手を試してみたりしている。
 また、その教員会議のあった日の帰宅後にも、他大学のお世話になっている先生と別件で連絡を取っていたら、やはり遠隔授業の話になり、ここでは「Zoom」を使うことを検討しているとのことだった。電話の最中でも、片手でPCにアプリをダウンロードして、1分もかからずにオンラインミーティングの環境が整い、手に持っている電話を切って、相手の顔を見ながら話をすることができた。デスクトップ画面や資料を相手と共有しながら話すことができるので、このようなアプリは、遠隔業務の強力なツールになりそうである。
 今から3年位前、シンクタンクで働いていた頃、「働き方改革」を推し進めるICT商材の動向調査を行ったことがある。その調査では、各社が提供している、場所に捕われない働き方を支援するICT商材の販売状況について調べた。文献調査やヒアリング調査を行い、情報を集めて見えてきたのは、各社とも「働き方改革」を商機に便利なICT商材のラインナップを揃え提供しているものの、需要側では中小企業を中心にこういったツールの利便性や必要性を実感できずに、まだまだ本格的な導入・普及までには至っていないということであった。しかし、今回の新型コロナへの対応として、否応なく遠隔での業務や授業が迫られる中、今後、オンラインツールの活用が根付きそうな予感がする。
  3月に卒業したゼミのメンバーには、延期になった飲み会を新型コロナが収まったタイミングでやろうという話をしている。その際には、社会人の嗜みの名刺交換をしたいことも伝えている。各自、それぞれ、働いている場所が異なるので、オンラインでの飲み会と、名刺交換についてもSansanが提供している名刺交換アプリを使って、オンライン上で済ますこともできそうだ。しかし、それではあじけない。新型コロナが収束した頃、時期をみて、改めてリアルの飲み会を設定したい。