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2016年9月6日 八十川教授:川づくり市民団体「梅田川せせらぎ緑道を考える会」

社会貢献
建築環境学科教授 八十川淳

梅田川は仙台市旧市街北端部を東に流れる小規模な都市河川である。現在は街中を流れる小川であるが、かつて仙台市街の北側にある「隣の『里山』のせせらぎ」だった。川の水は清らかで沿岸には緑が多く、近隣の子供たちの水遊びの場であったと聞く。2010年度から始めた梅田川源流の「川づくり」活動は、まさにそうした里山景観の痕跡探索と、その保全方策の模索を趣旨とした活動である。定例的に2つのメニューを毎月1回づつ実施・継続している。一方が貝ヶ森1号緑地と梅田川のせせらぎ(貝ヶ森小学校裏の溪谷)を舞台にした「せせらぎの森づくり」と称する林の手入れ活動、もう一方は、梅田川の流域をくまなく歩く「梅田川を歩こう!」である。「梅田川を歩こう!」は新聞夕刊にイベント案内を掲載しており、毎回15-20名程度の参加者がある。
2016年度の「梅田川を歩こう!」は源流から苦竹付近までの範囲を10回にわたり探索を行った。前期は、大学院の授業や大学Eサポセミナー「里山探検」を兼ねており、学部生、大学院生も参加した。シリーズとしては累計第58回となる。また9/6と9/9に仙台市立中山小学校4年生の総合学習「梅田川探検」をサポートして、梅田川の観察・体験授業に協力した。子供達にとって身近な自然に触れる体験が限られている中で、貴重な時間を提供することができた。