基礎セミナーⅣ

基礎セミナーⅣ(研修科目・2年次・後期・必修・2単位)

科目の狙い

本演習では、これまで履修した環境構成要素の中で、特に重要なものについて受講生自らが考え、実験的検証を加えながら理解することを狙いとしています。

具体的には、実験作業を通して得られる心理、ならびに物理環境情報を取り出し、それぞれの特徴を把握・整理し、かつ両者の関係についての考察を行う能力を身に付けること。
これにより、環境工学上重要な実験技術が習得でき、実験値から環境の特徴把握を行う能力を習得するようにしています。


授業の内容

室内空気環境
本演習では、学生が普段使用している教室、演習室の室内環境を測定することにより、室内空気汚染問題への関心を高めると共に室内空気質測定法の習得を行います。

室内音環境
本演習では、室内音環境の最も基本的な評価項目である室内環境騒音をとり上げ、その計測から評価に至る一連の流れを体験します。
演習は音環境実験室の室内騒音を測定対象とし、オーバーオールレベル、及びオクターブバンドレベルの測定を実施します。
また、測定した騒音スペクトルからNC数を判定するとともに、騒音レベル及びNC数を基に測定対象となった音環境を評価し、想定した使用目的に対する適合性を考察します。

換気制御技術
換気は、室内の汚染物質の除去だけではなく、新鮮空気の供給や水蒸気を排出し室内湿度を調整します。
本演習では、ガラリ戸の風量について、補助ダクト法を用いて測定し換気回数や必要換気量を求めます。
また、実測に用いた機器の使用法などを習得させます。

室内温熱環境
本演習では、室内空間における温熱環境の快適性・不快性といった適否の判断、温熱環境の評価、およびそのための温熱指標を求める上で必要な物理的温熱環境要素のデータを手に入れるための測定法とそれに関わるデータの取り扱い方を学習します。