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全学共通教養教育科目『探求・理解プロジェクト』「地域活動・ボランティア」講座から

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 本学では昨年度より「学びの振り返りと共有」を図るため、アクティブ・ラーニング的要素を必要に応じて適宜取り入れた全学共通教養教育科目『探求・理解プロジェクト』6講座(「輝ける者」・「生命を考える」・「人間文化探求」・「生活の中の科学」・「現代社会を視る」・「地域活動・ボランティア」)を開講、入学初年度の一年生全員の受講をすすめています。
この科目が近い将来、社会へはばたく学生達に対し、これまで本学が培ってきた有形・無形の財産を生かし育むことで、広い視野をもった社会人を育てるための一歩として実施している科目です。
 そのうち「地域活動・ボランティア」講座では、少子高齢化と人口減少社会の到来を目前とした地域社会へのアプローチの一つとしてボランティア活動の有用性をコンセプトにそのあり方を考察し、理想とする地域社会の構築のための意識と態度の涵養を図るために、実際に看護・福祉・地域づくり・環境・教育等の各領域のボランティア活動を行うことで受講者である学生自身のコミュニケーション能力の醸成、社会性の拡充を目途としたものです。

今回紹介するのは、そうした講座の中で、地域活動・生涯学習領域のボランティア実習に関する報告です。
本領域においても今般の新型コロナウイルス感染症拡大による地域活動の自粛・イベント等の休止が相次ぐ事で、中々実習を行うことが出来ずにいましたが、漸く10月以降の新規感染者の激減による新型コロナウイルス感染症の収束の兆しが見え始めたことにより11月より実習を行うことが出来る様になりました。

 11月には、3日(文化の日)の仙台市青葉区いきいき青葉区推進協議会主催による青葉区民まつりに替る小規模イベント青葉のたまて箱2001→2021(ウィズコロナ社会実験)と、21日(日)の大崎生涯学習センター主催のバレットおおさきイベントこんなのやってるでショーにそれぞれ2名の受講生が実習として参加する事が出来ました。

 青葉のたまて箱2001→2021では、青葉区まちづくり推進課が出店した町内会加入推進のための広報ブースで子供連れの若いファミリーをターゲットに町内会の役割に関する広報と来場した子供との触合いのための仕掛けづくりを行いました。
これまであまり世代を越えた交流がなかった受講生にとってはいい経験になったようです。
実習後、「最初こそ緊張してなにをしていいかわからず、右往左往したけれども、子供たちとの触れ合いがとても楽しかったし、たくさんの来場者の方とお話が出来て大変良い勉強になりました」とのコメントを得ました。

 こんなのやってるでショーでは、パレットおおさきの社会教育主事の方からペーパークラフト“宙返りドローン”作成の手ほどきを戴き、他のボランティアの方々と一緒にイベントに参加してきた地元の子供たちに教わったペーパークラフトを一緒に作成して遊ぶといった内容で、楽しく活動をしていました。ペーハークラフトを一緒に作るということで、参加した子供たちとすぐに仲良くなったようで、笑顔が絶えない実習でした。
実習後の感想では「とても楽しかった。ボランティア活動を行うにあたって一番大切なことは、自分が活動を楽しんで行うことだと思った。」とのコメントを得ました。

 他の分野のボランティア実習は既に後半戦を迎えている中、地域活動と生涯学習分野のボランティア実習はやっと始まったということで、12月も5日(日)と19日(日)のパレットおおさきのイベントボランティアへの参加の他、12日(日)に地元国見五丁目町内会と青葉区まちづくり推進課との共催での地域活動ボランティア国見コミュニティ広場の蔦除去ボランティアが控えています。

 地域活動にせよ、生涯学習活動にせよ根本は同じで、人と人との触合いによる関係づくりが目的となります。いみじくも、パレットおおさきでの活動で受講生から“ボランティア活動を行うにあたって一番大切なことは、自分が活動を楽しんで行うこと”であるとのコメントを得ましたが、受講生にとっては地域社会の一員であるという自覚をもって実習にあたってもらいたいと思っています。

【活動の状況】
●青葉のたまて箱2001→2021

 
実習前の打ち合わせとブース作り

 入場者への説明と子供との触合い

 入場者の説明と勧誘

●こんなのやってるでショー

 参加者は入口でチェック

 他のボランティアさんと共に

 実習中の風景

 何が出来るかな

 完成した宙返りドローン