東北文化学園大学

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医療福祉学部リハビリテーション学科

理学療法学専攻

Physical Therapy Course

#理学療法学専攻

【理学療法学専攻】卒業生の活躍 from Ecuador vol.23

元本専攻教員の桂理江子先生が,現在はエクアドルで活躍されています。
桂先生よりメッセージを頂戴しましたので掲載いたします。

¡Hola,todos! ¿Como están?

みなさんこんにちは、元気ですか?新年度が始まり数週間が経ちました。新入生の皆さんも、新しい生活に少しずつ慣れてきた頃でしょうか。先日、先月の通信でも触れた標高5,125mのIliniza Norte(イリニサノルテ)に登りました。以前に標高4,700mにある山小屋までは訪れたことがありましたが、「そこからが面白い」という経験者の勧めを受け、今回は登頂を目指すことに。確かに、崖や滑り落ちそうな斜面をよじ登る行程は刺激的で、達成感のあるものでした。一方で、標高の上昇とともに頭痛や息苦しさも強まり、「面白さ」と「つらさ」は常に隣り合わせであることを実感しました。きっとつらいだろうなぁと予想しながらこれまでいくつもの山を登りました。辛さに勝る絶景と刺激的な行程が次の山に向かわせる原動力になる、エクアドルの山にはそんな魅力があります。そしてお気づきの通り、Iliniza Sur(イリニサスール)もあるのですが、こちらは5,235mとさらに難関。残念ながらこの2年では登頂することができなかったのですが、「やり残し」があるのもエクアドルとのつながりを持ち続ける一つなのではないかと肯定的に思っています。

さて、今月は活動終了に向けた取り組みについてご紹介します。先日、大学にて2年間の活動の総括として最終報告を行いました。発表では、1年目に実施した活動とそこから見えた課題、それを踏まえた2年目の取り組み、さらに全体を通じた学びについて整理しました。エクアドルの理学療法士養成課程は、修業年数が4~5年で、基礎科目から専門科目へと段階的に進み、臨床実習を行うという点では、日本と大きく変わらない構造を持っています。しかし、実際に関わる中で、時間割の組み方や臨床実習の総時間数、臨床現場における診療体制などには違いが見られました。さらに、理学療法士が国家資格ではなく開業権を有している点など、卒業後の社会的役割にも日本との違いがあります。とりわけ臨床現場では、時間的制約や業務負担の影響が大きく、学生が現場で十分な学習機会を確保することの難しさが課題として挙げられます。こうした状況は、大学側の工夫だけでは解決が難しい側面もあり、教育と臨床の双方に関わる構造的な課題として捉える必要があると感じました。

今回の活動において、要請内容に示されていた「臨床実習の質の向上」に直接的に貢献できたとは言い難いのが正直なところです。しかし、現状を定量的に把握し、課題の一部を明確化できたことは、今後の教育改善に向けた一歩であったと考えています。その成果が今後につながっていくことを期待しています。本取り組みは、同僚、学生、臨床指導者の協力なしには成し得ないものであり、関係者の支えに深く感謝しています。

赴任当初に関わった第3セメスターの学生たちは、現在では第7セメスターになりました。日本でも同様ですが、臨床実習を経験した学生は大きく成長し、見違えるように頼もしくなります。大学で得た知識をもとに、臨床の現場で患者から学ぶ経験は、理学療法士としてのやりがいや専門性を実感する重要な機会であると感じています。また、そうした経験の積み重ねが、自信の形成にもつながっていくと考えられます。

学生のうちは、目の前の試験を乗り越えることに意識が向きがちであり、それは自身の経験とも重なります。しかし、理学療法という職業は、患者により良い支援を提供するために、学び続け、悩み続けることが求められる仕事です。そうした姿勢の大切さが、少しでも学生たちに伝わっていればと願っています。

わたしのエクアドル生活は残すところあと2日となり、本通信は今回で最終回となります。これまでお付き合いいただきありがとうございました!本通信を通じて、エクアドルや南米の国々、国際協力に興味をもって下さる方が一人でも多くいらっしゃることを願って。

¡Quedamos algún sitio! どこかで会いましょう!