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vol.6 欠席の多い学生が気になります

Q. 学期が始まった当初は授業に出席していた学生が、ぽつぽつと欠席するようになり、ついに全く来なくなってしまいました。このような場合、どのように対応したらよいのでしょうか。
A. 欠席が目立ち始めたら、長期化する前に早めの対応をすることが肝心です。学生は3,4回欠席すると「もう単位取得は無理」と勝手に判断してしまいがちです。

 まずは、他の授業への出席状況を確認してみてください。他の授業に出席できているなら、単にサボっている可能性もあります。しかし、他の授業も全て欠席している場合は、深刻な事態も予想されます。そのままズルズルと欠席が長期化し、進級できなかったり退学に追い込まれたりする事態になりかねません。他の教職員などから情報収集をし、ある程度状況を把握した上で、本人と直接連絡を取り、対応することが望まれます。

 欠席の多い学生は、大学からのメールをシャットアウトしていることも少なくありません。携帯電話のSMS(ショートメッセージ)やSNSを利用することもおすすめです。SMSやSNSであれば「欠席が続いているので心配しています。連絡をください」などのメッセージを読んでもらえる可能性が高くなります。休んでいても、誰かから心配されると案外嬉しいものです。方法と文面を工夫してみましょう。

連絡が取れない場合の最終手段として、親に連絡する必要が出てくることもあるでしょう。その場合には、必ず事前に、何らかの形で学生本人に親に連絡する旨を伝えてから行ってください。

大学を欠席する理由は様々です。欠席が多い学生が相談に来たら、助言や指導は慎み、丁寧に話を聴いてください。どうしたら学生が大学へ来やすくなるのか、一緒に考える姿勢を示すことが大切です。そこで信頼関係が形成されることで問題解決に繋がる可能性もありますし、学生相談室や医療機関への誘導もスムーズになります。

ポイント

①早めの対応が肝心。
②他の授業の出席状況も確認し、他教員や友人から情報を集める。
③本人へ連絡を取る場合、メールで返信がなければSMSやSNSを利用する。
④本人に伝えてから親へ連絡する。
⑤丁寧に話を聴いて、どうしたら大学に来やすくなるのか一緒に考える。