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vol.7 他の先生のことで相談を受けました

Q. 「ある先生との関係がうまくいかない」「ゼミを替わりたい」等、他の先生について学生から相談を受けました。どのように対応したらよいのでしょうか。
A. ほかの教職員のことで相談を受けた場合、ご自分の中にいろいろな感情が生じるでしょう。同じ教職員の立場として慎重になるのも無理からぬことです。

まずは「よく相談に来てくれたね」と、学生へねぎらいの言葉をかけましょう。学生は「『私に言われても困る』と迷惑がられるのではないか」「門前払いされるのではないか」という不安の中、「この先生なら話を聞いてくれるかも」と意を決して相談に来ました。学生が信頼できる他者に相談する力をつけることは、社会生活を送る上でとても大切なことです。

次に、他の人にも同じ相談をしているか尋ねてみてください。そこでどのようなアドバイスを得たのかも確認するとよいでしょう。他の教職員にも相談しているようであれば、慎重な対応が求められます。なぜなら、過去の相談では解決しなかったためにあなたのところへ来た可能性があるからです。その学生は、納得がいくまであちこちの教職員に相談してまわる可能性があります。また、相談の経緯を尋ねることは、学生の考えや希望する方向性を知る手掛かりになります。

第三者が落ち着いて話を聞くことは、当該学生が問題を客観視したり事実関係を思い出したりすることに繋がります。客観的な視点から、時系列で事実を把握するように努めてください。学生自身にも事実を記録に残すように勧めるとよいでしょう。最近はスマホで画像や動画の証拠を残している学生も多いようです。

解決に向けての対応として大切なことは、一人で解決しようとせず、他の教職員らとチームで臨むことです。学生に「大切な問題だから他の先生にも相談したいと思うが、どうだろう?」「学科専攻で対応を検討したい」などと確認をして一旦持ち帰り、他の教職員と共有・相談して対応を検討しましょう。学生が他の教員に知られることを拒む場合、学生自身にも即決を求めず、「家族と相談してもらって構わない」と伝えたり、「少し考える時間を挟んで、後日また考えたことを教えてほしい」と次の約束を決めたりするのも有効です。

ポイント

①相談に来たことをねぎらう。
②他の誰かに相談してるかを尋ねる。
③事実関係の把握に努める。
④チームで解決する。