社会調査士とは、インタビュー調査やアンケート調査の方法を学び、統計や世論調査の結果を分析したり批判的に検討するなど、社会調査の現場で必要な能力をもった「社会調査の専門家」のことです。社会調査士は、調査を実施してデータを収集するにとどまらず、集めたデータに基づいて的確に社会情勢、社会課題を読み解き、意思決定を行います。調査研究機関やマスメディアのみならず、より良い商品開発や政策づくりに貢献することで、一般企業や官公庁といったさまざまな領域で活躍することが期待されます。

　社会福祉士は、国家資格を持つ専門家です。身体や心に障害がある人、または生活に困っている人々をサポートします。具体的には、相談に乗ったり、アドバイスをしたり、指導を行います。社会福祉士は、社会福祉協議会や福祉施設、病院、地域包括支援センターなどで働き、在宅や施設にいる人々を支え、必要な福祉サービスを調整します。専門的な知識と技術を使い、福祉や医療の現場で重要な役割を果たしています。

　精神保健福祉士は、国家資格を持つ専門家で、精神障害のある人をサポートします。精神科病院や医療施設で、精神障害者が社会に戻れるように助けます。主な仕事は、精神障害者が日常生活に適応できるように助言や指導をすることです。精神保健福祉士は、精神科医療機関、社会復帰施設、保健所などで働き、入院中や入所中の患者が在宅生活に移行できるよう支援します。また、地域生活支援センターや社会就労センターでも、精神障害者が再び社会に参加できるように支援し、「生活の質」を向上させることを目指しています。

　スクールソーシャルワーカー（SSW）は、学校で生徒のために働く福祉の専門家です。不登校、いじめ、暴力、児童虐待、友人関係の問題、非行や健康問題など、様々な問題をサポートします。具体的には、生徒の「ニーズ」を理解し、保護者や学校、自治体と協力して支援します。主な働き場所は、小中学校や教育委員会です。スクールソーシャルワーカーになるには、社会福祉士や精神保健福祉士の資格が必要です。

　レクリエーション・インストラクターは、遊びやスポーツを通じて人々の健康やコミュニケーションを促進する専門家です。フィットネスクラブ、リゾート施設、コミュニティセンター、学校などで働くことができます。運動指導やイベント企画、レクリエーションプログラムの運営などを行います。楽しく健康的な活動を提供し、参加者の心身のリフレッシュやコミュニケーション能力の向上をサポートします。

　パラスポーツ指導者は、障がいのある人々がスポーツを楽しむための支援をする専門家です。身体的な障がいや知的障がいがある人々に、適切なスポーツプログラムを提供します。特別支援学校や福祉施設、地域のスポーツクラブなどで活動し、障がい者の健康促進や社会参加を支援します。スポーツを通じて社会参加と平等を推進する役割も担っています。本学科では「初級パラスポーツ指導員」の資格取得を目指すことができます。

　社会福祉主事は、公務員が福祉の仕事をするために必要な資格です。主に都道府県や市町村の福祉事務所でケースワーカーとして働いたり、社会福祉施設の施設長や生活相談員として働いたりします。社会福祉主事は、助けが必要な人をサポートし、育成や更生を手伝う仕事をします。この資格を取るには、大学や短期大学で決められた社会福祉の科目を3つ以上学習して卒業することが必要です。社会福祉施設だけでなく、幅広い福祉の仕事に役立つ資格です。

　身体障害者福祉司は、身体障害者が日常生活で困っていることを解決するために相談やサポートを提供するソーシャルワーカーです。身体障害者の「福祉向上」と「社会参加」を助ける重要な役割を果たします。主に公立の身体障害者更生相談所で働き、適切な医療機関やリハビリ施設を紹介します。この資格を取るには、大学で決められた社会福祉の科目を取得し、卒業することが必要です。

　知知的障害者福祉司は、知的障害者が日常生活や仕事で困ったときに相談やサポートをする専門家です。主に地方自治体の知的障害者更生相談所で働き、医療機関の利用やリハビリ訓練、日常の問題解決を手伝います。仕事の内容には、知的障害者の医学的や心理学的な評価、職業能力の判定、情報提供、技術的な指導などがあります。この資格を取るには、福祉系の大学で決められた科目を取得して卒業する必要があります。知的障害者福祉司は、知的障害者が社会に参加し、「自立」するのを助ける重要な役割を担っています。

　児童指導員は、児童福祉施設で子どもたちの成長と福祉を支える専門職です。児童養護施設などで、18歳未満の子どもたちの世話、「発達支援」、生活習慣の指導、「学習支援」などを行います。資格を取るには、4年制大学で教育、心理、社会、福祉のいずれかの学部を卒業するか、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得する必要があります。児童指導員は、子どもたちの健康的な生活と「社会適応」を助ける大切な役割を果たします。