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工学部 建築環境学科
工学部 建築環境学科

建物に命を吹き込む仕事。震災を乗り越え、目指した未来

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株式会社ユアテック
空調管設備部
浅野 颯斗さん(2024年度卒業)
宮城県/石巻西高等学校 出身

 宮城県出身で、株式会社ユアテック空調管設備部に勤務しています。高校時代、「住まいの快適性」に興味を抱き、建築だけでなく環境や設備についても学べる東北文化学園大学に進学を決意しました。
現在は、オフィスビルや病院、学校など、さまざまな建物の空調設備工事に携わっています。

建築と環境を繋ぐ学び
 大学での学びは、高校生の時に抱いた「快適な住まい」への探究心を大きく広げました。特に印象的だったのは建築デザインの授業。「訪れる人が心地よく過ごせる空間」をテーマに、CG作成や模型作りに没頭しました。大変な作業でしたが、完成した時の達成感は今でも忘れられません。また、建築だけでなく、給排水設備や空気調和設備など建築設備の知識を深めることができました。大学で学んだ設備設計や設備施工などの知識はいまの私の仕事に直結して、非常に役立っています。

震災が教えてくれた「当たり前」の価値
 現在の仕事を選んだ一番のきっかけは、東日本大震災でした。地震によって電気や水道などのインフラが止まり、今まで当たり前だった暮らしが失われた時、「目には見えないけれど、暮らしを支える設備の大切さ」を痛感しました。この経験から、「自分も縁の下の力持ちとして、人々の暮らしを支えたい」という想いが強くなり、現在の仕事を選びました。

自分が携わった建物に、多くの人が集う喜び
 現在は、空調設備の施工管理として、現場全体の指揮をとる仕事をしています。建物に快適さと機能をもたらすこの仕事は、人々の生活に欠かせない役割を担っています。自分が関わった建物が完成し、多くの人が心地よく過ごしている姿を見ると、大きなやりがいを感じます。自分が携わった建物が地図に残り、形として未来に残っていくことも、この仕事の魅力です。

大学は、夢を応援してくれる場所
 大学生活を振り返って、一番心に残っているのは先生方や職員の方々との温かい関わりです。「学生と先生の距離が近い」という大学の特長は、入学前からの期待通り。専門的なことから就職活動の悩みまで、どんなことでも気軽に相談に乗ってもらえました。親身になってくれた先生方の存在があったからこそ、自信を持って社会人への一歩を踏み出せました。

 もし進路に悩んでいるなら、ぜひ東北文化学園大学のオープンキャンパスに参加してみてください。建築だけでなく、環境や設備についても深く学べる環境が、きっとあなたの将来の可能性を広げてくれるはずです。