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【作業療法学専攻】授業紹介(基礎作業療法学実習Ⅱ)

作業療法学専攻
今日は基礎作業療法学実習Ⅱの紹介をします。

前期の基礎作業療法学実習Ⅰでは1~2時間で終了する活動を中心に行ないましたが、後期は、グループ活動、陶芸、機織り、音楽など完成までに時間を要する作業活動を行ないました。

【グループ活動】
4~5名グループに分かれ、相手のグループにやってみたい活動は何かを面接を通して聞きます。

その中で、実際に提供できるものを検討し、計画書を作成後、実際に提供します。対象者の方に「やってみたい作業」「したい作業」を提供する入口です。

手製のキャンドルを提供。ろうを一度湯煎し、溶かした後、紙コップに流し込みました。



ミサンガを提供。
見たことはありますが、“説明する”、“教える立場”になると、なかなか難しいようです。

【陶芸】
この活動は、陶芸家の先生に来ていただき実際に指導していただきます。
作り方も数種類あるため、片手でもできるかな、とか、力の弱い人もできるかな、と想像しながらやってみます。
 

【音楽】
陶芸と同様、音楽家の先生に来ていただき指導していただいています。

歌を歌う、楽器を使用するなどの活動は病院や施設でも多く用いられています。臨床実習や就職後にはレクリエーションの一部として音楽を用いることもあります。

さまざまな音楽活動を経験できることは今後に役立ちますね。


【機織り】
機織りは整経から機上げまでの工程に非常に時間がかかり、教員、学生ともにとても苦労しながらの活動となりました。
とても苦労したせいか、学生同士で教え合う場面も多く見られました。

機織りを授業で行なっている学校は数少ないのではないでしょうか。貴重な体験ができました
 


まとめの授業では、それぞれの作業のポイントを、解剖、運動学の側面、精神面も関連付けながら講義を実施しています。何かを作成したり、提供したりする授業ではどうしても作り方に目が向きがちとなります。

作業療法士が提供する作業活動は、対象者に合わせて難易度を調整したり、工程を考えたりしています。例えば病気によって肩の動く範囲が狭くなったり、力が病前の半分くらいになったりすることもあり、対象者の能力に合わせて活動を提供することが必要になります。

また、作業中に「おもしろいなあ」「落ち着くなあ」と感じる工程もあれば「少し難しい、だんだんイライラするなあ」と感じる工程や活動もあります。

このような身体面や精神面など対象者の機能に合わせた治療を行えるよう支援をしています。