介護とアロマセラピー 年齢を重ねるにつれて、さまざまな機能が低下していきます。個人差はあるものの五感の機能も低下しますが、視覚や聴覚に比べて、嗅覚は機能低下がゆるやかな場合も多くみられます。
その中でアロマセラピー(芳香療法)は、香りを楽しむことはもちろん、嗅覚の機能を向上させる方法としても効用が認められ、近年ますます話題になっています。
また、たとえ嗅覚が低下して香りを楽しむことが難しくなっていても、鼻から吸入された成分は、確実に脳に伝わり、肺へ運ばれて心身のさまざまな状態の改善に働きかけます。
さらに、オイルトリートメントについては、手と肌が直接触れるというタッチセラピー効果により、心地良い時間が生まれます。
本学では生活福祉専攻の授業にアロマセラピーを取り入れており、香りの効用や手技を学び、実際に高齢者施設でのアロマハンドマッサージのボランティアを通し、その効果やコミュニケーションスキルを学んでいます。