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渡邊・淡路ゼミ前期活動報告

経営法学科/総合政策学科
渡邊・淡路ゼミの前期活動の報告をいたします。

①6月3日に行われた株式会社ジョイヤの代表取締役を務めている桔梗美紀先生の講話に関しては3年ゼミ生の佐藤優芽さんからの報告を掲載し、②6月27日に行われた山形エクスカーションに関しては3年ゼミ生の黒津拓海君からの報告を掲載いたします。

①桔梗美紀先生(株式会社ジョイヤ代表取締役)講話について
6月3日午後、当学校の総合政策のゼミ室(1384教室)にて、株式会社ジョイヤ社長の桔梗美紀先生より講話をしていただきました。以下、3年ゼミ生の佐藤優芽より報告を掲載します。
今回の講話では、田舎全体で労働不足が深刻になっている現在の日本において、農山漁村振興を主に活動してきた桔梗先生が行ってきた数々の六次産業化についてお話していただきました。
まず、この講話の中心となった六次産業化について基礎的なことを載せておきます。
固定概念として、六次産業化はすべて一人で行うものだから大変そうという思いがあると思います。しかし、すべて一人で行うわけではなくて、苦手なところは得意な人に任せてしまおう、ということが本来の意味での六次産業化になります。


また、2011年より施行された六次産業化・地産地消法においては、
1次産業+2次産業+3次産業=6次産業
という風に表されておりますが、実際の活動に当てはめてみると、
1次産業×2次産業×3次産業=6次産業
と、どちらも一見同じように見えますが、それぞれの産業すべてに人が携わっており、もし1つでも欠けてしまったらその商品は完成されなくなってしまいます。だから、人と人との連携が必要になってきます。



多くの事例を聞いてみて、元々桔梗先生と団体や個人が「点」として活動していたものが、企業やこの活動に同意した地域住民が参加して「線」となり、また元はこの活動に反発していた住民も参加していくことで、そこの地域に大きな「面」が出来上がるように見受けられました。もちろん、そこの地域だけでは終わらずに、「面」同士でも連携していくことができるのだと感じました。


こう見ると、やはり人と人とのつながりは容易なことばかりではないけれど、互いにそれ相応の覚悟を持って取り組むからこそ、活動に反発していた人たちや地域の人たちに納得してもらえるのだと思いました。これから行うエクスカーション等を通して、地域創生に関する知見が得られるのだと思うと、とても心が躍ります。


②山形エクスカーションについて

6月27日に山形市の周辺地域についての踏査(エクスカーション)を受講しました。前回、仙台市生出地区で受講した踏査では主に農村地域について、その現状や課題を学ぶことができましたが、今回の踏査は主に都市部の現状などを知ることができたため、とても有意義な時間を過ごすことができました。
仙台駅から高速バスで1時間ほどかかる山形駅では、周りに信号が少なく、日曜にもかかわらず人の数がまばらであったことから、山形駅周辺は未だ開発が進んでいない地域であると感じました。また、山形県庁は駅の近くではなく山形インターチェンジの近くに建てられていることから、県外から県庁に尋ねてくる人のアクセスが高速道路であることを理解することができました。
次に山形駅から北に位置する霞城公園に訪れ、重要文化財である山形市立郷土館(旧済生館本館)を見てきました。この建物は明治11年に病院として建てられ、現在は医学関係資料館として使われています。かつて明治時代に実際に使われていた医療器具など、様々な医療に関する資料を見ることができて、現代の医療技術がより進化したことを実感することができました。



次に山形駅から市営バスで移動し、山形市元町を訪れ、その町並みなどを見て回りました。元町の大通りを抜けた先にある山形県旧県庁舎では、敷地内にある郷土館「文翔館」を見てきました。この建物のつくりは17世紀・英国ルネサンス様式の洋館となっており、中庭を広く設けているのが特徴であり、それにより各部屋に多くの光を取り入れることができる仕組みとなっています。私たちは、この文翔館の見学を通して、戦前や戦中、戦後の周辺地域の様子を知り、昔の城下町がそのまま山形駅周辺の繁華街になっていることを理解しました。



現在の山形県庁は山形駅から東の位置にあり、距離もあることから、駅付近の施設に人をとられてしまい、県庁の周りに人が集まらないという問題などがあります。このような事例を、前回の踏査で学んだことと比較し、次の活動に生かしていくことが重要となってくると感じました。