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総合政策学部 総合政策学科

前期・後期の授業を終えて

2019.1.22
総合政策学部准教授 久保田 茂裕

 お正月が明けて、2019年の大学の仕事が始まって間もない頃、一つの連絡が入った。私の大学院の恩師の先生が、研究室を訪ねてくるというのだ。先生は、既に大学を退官されており、私が大学院を出てからは、東京の民間企業に就職した1年目くらいに、一度お会いしたきりで、実に10年ぶりの再会である。国見駅でお会いすると、先生は、あまり外見に変化はなく、お元気で、私は直ぐに、大学院で論文指導して頂いた頃のことを思い出した。一方で、私の方は、大学院の頃から比べると、10kg弱、体重が増えており、眼鏡も掛けるようになっていたので、少し変わったと指摘を受けた。

 それから、研究室を見て頂いて、大学の学食で食事をした。先生は、面白いと思ったこととして、実験経済学の中の神経経済学の話をしていたのだが、その合間に、学食にいる学生を見ながら、ここの生徒は明るくて、和気あいあいとした雰囲気だということを、おっしゃった。これは、私が4月から本学に務めるようになってから、度々、感じていた生徒の印象と同じだった。オープンキャンパス等の行事の際には、支援学生が主体的に参加しており、そのいきいきした姿・様子を見て、私はとても感心した。それと同様のことを、少しの間ではあるが、学食の様子から先生も感じ取られたのだと思う。

 大学で教えるようになって、初めての前期・後期の授業が終わる。少しずつ講義やゼミに慣れてきたものの、色々と反省点や課題は残る内容だった。それでも、なんとか、やってこれたのは、この生徒の明るさや主体的な行動に引っ張られた面も大きい。3年生のゼミの活動では、インターゼミナールに参加するということで、前任の石田先生に話を聞いたりして、手探りの状態で進めていたが、昨年度、インターゼミナールを経験している4年生のアドバイスがとても有り難かった。また、3年生は、ゼミ以外の時間にも自主的に集まり、論文やプレゼン資料の準備をした。最初は、なかなか、準備が進まずに、困った場面もあったが、最終的には、それぞれ準備を整え、賞も頂くことができた。素晴らしいことだ。1年生、2年生の基礎ゼミでも、生徒と雑談等もしつつ、楽しくレポート課題、プレゼンテーションの練習など、進めることができた。

 年度が終わるまで、あと2ヶ月と少しあるが、生徒も含めて、大学の先生方、職員の方に、色々教えて頂き、助けて頂き、やってこれた。それぞれの方々に、この場で感謝を申し上げたい。