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総合政策学部 総合政策学科

趣味のロードバイク

総合政策学部講師 淡路智典


私が本大学に教えるのも早いもので3年目になるが、本大学に赴任したのと同時にはじめた趣味がある。ロードバイクというスポーツ用自転車に乗ることである。

1年目は精々近所を走ったり、平坦な道を20~30キロメートル程度を走るくらいであった。ロードバイクには、ビンディングペダルとビンディングシューズという(スキー板とスキー靴のように)靴とペダルを固定する装置があるのだが、走りだす度に固定するのに四苦八苦、止まる度に外すのに四苦八苦と、おそらく傍から見たら初心者丸出しであったと思う。最初の1年は、ビンディングペダルを外し損ねて、こけて肩や肘をぶつけたり、膝を擦りむいたりすることもしばしばだった。
 

2年目は少し慣れてきたこともあり、週1回コンスタントに40キロメートル位を走るようになった。仙台市街を抜け、秋保温泉の近くまで走り戻ってくると40キロ弱なので、それを定番のコースにしていた。仙台市の中心部は自動車も多く走りやすいとはいえないが、5キロメートルも走れば自動車の数もまばらになり、10キロメートルも走れば自然豊かな風景を見ることができる。

ロードバイクには各種のイベントが開かれている。時間を競うイベントもあれば、完走するのが目的のイベントもある。ロードバイクは1人で走っていてもそれなりに楽しめるが、基礎体力や基礎的な技術が身についた3年目である今年は思い切って、そのような各種のイベントに参加してみた。
 

最初に参加したのは5月に行われた佐渡ロングライドである。この大会には2種類のコースが用意されていて、佐渡島を半周する130キロメートルのコースと、佐渡島を一周する210キロメートルのコースである。私は130キロメートルのコースに参加した。
 

次に参加したのは7月の夏油ヒルクライムである。長距離を走るロングライドイベントとは異なり、一般的にヒルクライムは比較的短い距離をひたすら坂を登り続けるというイベントである。夏油ヒルクライムはヒルクライムとしては、登る距離が短く斜度もきつくないので初心者向けといわれている。約20キロメートルで600メートルくらい登るイベントだった。

9月にはツールド東北の南三陸町を縦断する170キロメートルのコースを走り、10月にはサイクルフェスタ丸森というロングライドイベントに参加し、ロングコース78キロメートルを走った。丸森町は仙台市中心部から50キロメートル程度なので、開催場所まで自転車で行ってみた。丸森のイベント自体はロングライドイベントとしては、比較的短いものであったが、行き帰りの往復を含めたらこれまでのロングライドの最長距離を越える180キロメートルであった。

どのイベントも参加者を楽しませる工夫が凝らしてあり、魅力あふれるものであったが紙幅の都合上、詳述は別の機会にしたいと思う。それらのイベントを全て怪我なく完走することできたことで、3年間でだいぶ体力もついたと実感することになった。しかし、11月の健康診断では、去年に比べ5キロくらい体重が増えていた。ロードバイクにダイエット効果がないのではなく、体力がついた分、筋肉が増えて体重増につながった信じたいところである。