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医療福祉学部 リハビリテーション学科・理学療法学専攻
医療福祉学部 理学療法学専攻

ゼミ紹介

藤澤ゼミ〈身体運動学班〉

藤澤ゼミでは、「身体がどのように動いているのか」「どのように制御されているのか」「どのように指導すると効果的なのか」という疑問を明らかにするため、運動学・運動力学・運動生理学・運動学習理論などの観点から、研究を行っています。
藤澤ゼミ〈身体運動学班〉
ゼミでは約30名の学生が、複数の班に分かれて活動しています。また、活動期間中には勉強会を開催しており、全員が複数の研究テーマについて学べる環境が整えられています。
ゼミでの活動を通して身体運動学を学ぶことで、理学療法士としての「基礎力」を高め、様々な疾患に対応できるセラピストへの第一歩を踏み出せることでしょう。

担当教員研究テーマ
身体運動学
バランス障害に対する運動療法
ヒトのバランス制御研究
こどもの健康増進とスポーツ障害予防の研究
身体運動学
運動学習理論の理学療法への応用に関する研究


小野部ゼミ〈運動生理学班〉

小野部ゼミでは、健常人を対象とした運動身体における生理的反応の基礎研究を中心に行っています。

ゼミ活動は3年生の後期から主に活動を始めます。研究の基礎知識となる生理学について、「ヒトが運動をすることによって、身体内でどのような反応が起きているのか」の理解が深められるよう、学習を開始します。また並行して、「他人に伝えることの大切さと難しさ」を経験できるよう、学生自身が講師となって、自分で選んだテーマについて授業も行っています。

白澤ゼミ〈運動生理学班〉

2022年度は「車中泊時における下肢血行動態の変化」について、車のシートのリクライニング角度と下肢血流への影響について研究発表を行いました。災害避難時には、車中泊は下肢の血栓形成のリスクが高いため避けるべきとされています。しかし、プライベート空間の確保や新型コロナウイルス感染症のリスクを考慮し、安全に車中泊を活用できないかとの視点から行った研究です。本学には、血液の血流速度を測定できるエコーを所有しており、基礎研究として様々な研究に活用ができます。

理学療法士にとって「運動」とは、患者に対する治療手技として非常に重要なものです。そして小野部ゼミで行っている研究結果は、将来理学療法士として、患者に運動を処方する際の大切な知識として、みなさんの力になっていくことを期待しています。


担当教員研究テーマ

リンパ浮腫に関する基礎研究



黒後ゼミ〈評価・治療班〉

黒後ゼミでは、理学療法の複数領域に関係する評価法・介入法といった臨床的テーマを主に扱っています。学生それぞれが興味や疑問から課題を持ち寄り、それらを研究テーマ・形式に整えるところから始めます。そして、研究倫理・データ管理法を含めて、臨床研究の一連の流れが身に付くような活動をしています。
黒後ゼミ〈評価・治療班〉
近年では、「靴製甲部の固定が立位バランス能力に与える影響」や、「マウスピースの装着が立位姿勢制御に及ぼす影響」をテーマに実験を行いました。

自ら立てた疑問を解決するプロセスを通して、研究の難しさを感じながら、時に楽しく、皆で協力して取り組んでいます。

担当教員研究テーマ
理学療法評価学
脳卒中の短下肢装具に関する研究
高齢者の活動能力に関する研究


小林ゼミ〈評価・治療班〉

小林ゼミでは、骨・関節・筋・神経などの疾病をもつ人々への理学療法評価・介入方法に着目した臨床的研究を行っています。
「下肢伸展拳上角度」をキーワードとして、側臥位(横向き)で股関節から真っ直ぐ足を上げる角度を測定する際の信頼性・妥当性を確かめたり、「測定姿勢の違いが股関節伸展筋力に与える影響」をテーマとして、股関節伸展筋力(足を後ろに蹴る力)を4つの姿勢で測定し、どの姿勢が最も適切に筋力を測定できるかを検証したりしています。
皆で知恵を出し合い試行錯誤することを通して、研究の楽しさや自分で研究を進めることの大変さを感じてほしいと思っています。



担当教員研究テーマ

理学療法評価法



阿部・平山ゼミ〈運動器班〉

運動器ゼミでは運動器疾患を想定した研究を行っています。3年時からゼミ内での勉強会を実施し,4年時に行う卒業研究に備えて早くから研究の基礎を学びます。ゼミでのモットーは,分からないことは「分からない」といえることです。少人数であるからこそ,
深いディスカッションができる環境づくりをしています。
2022年度は,「卓越した手指の運動機能を持つスポーツ選手における身体特異性注意およびパフォーマンスとの関係性(担当:阿部)」,および「超音波エコーを用いた胸郭出口症候群評価法の信頼性検証・および標準値作成の試み(担当:平山)」について研究を行いました。


研究活動を通して、研究とは何かだけでなく、物事に対する論理的思考・批判的思考能力・問題解決能力の向上を図ります。また、自身の考え等を他人に伝える難しさを経験することに加え、研究活動を通して、卒業後も支えあえる友人関係を築いてもらいたいと思います。
担当教員研究テーマ
末梢磁気刺激の最適化
磁気刺激による運動機能の変化
運動器疾患(整形外科疾患)患者に対する評価や効果的な理学療法について
スポーツ傷害患者に対する理学療法やスポーツ現場での対応について


村上ゼミ〈神経班〉

村上・沼田ゼミの研究テーマは、「筋張力発揮」「上肢協調性」「時間情報の認知と処理」「リズム運動制御」です。本テーマをもとに、ヒトの運動・動作を身体運動学および神経生理学的に分析する能力を学んでいます。また、神経障害患者の運動・動作分析を想定するなど、臨床につながる研究を行っています。


村上・沼田ゼミでは、3年次より勉強会を実施しています。勉強会の内容は、脳神経障害に関わる基礎的知識の充実を図ることや、ゼミ生が相談し興味のあることを学習します。

また、3年次から研究活動を経験できるように、4年生の研究活動に協力・参加しています。卒業時には、多くの研究機器を操作できるようになって欲しいと考えて指導しています。

担当教員研究テーマ
筋線維伝導速度と筋張力発揮の動特性の研究
(健常成人、脳卒中片麻痺患者)
またぎ動作の身体運動学的分析
下肢のリズム運動制御(パーキンソン病など神経系疾患を含む)
血液透析患者に対する運動療法


星ゼミ〈内部班〉

星ゼミでは、重症度が高く身体機能の低い方や、慢性的に臥床している方を想定した、呼吸機能や口腔機能の検討、摂食嚥下機能に関わる間接的な検討を行っています。これらの活動の基本姿勢は、臥床が中心となれば身体はディコンディショニングの状態に導かれやすく、リハビリテーションとして“身体活動調整能力の余力幅=恒常性(ホメオスタシス)の維持能力” の衰退を予防する必要性が生じるため、その検討が必要だという志向です。
星ゼミ〈内部班〉

具体的な例として、「機能維持をする目的でリハビリを行っています」とか、「臥床による廃用性の問題を拡大させないように、座位をとらせるようにしています」といった実施において、「ホントに?」の疑問に対する生理的な意味を持てるようにしていきたいのです。

また、学生さんの指向に応じた他の研究検討も 希望があれば実施を検討します。神経難病者のコミュニケーションボードの検討や学生遅刻の検討など、興味深いものが大いにあります。良いことですので、実施時にはアイデアを整理しましょう。

そして研究活動以外では、みなさんの手に「将来の理学療法士としての希望となる何か」を渡せたらと思っています。「あなたは自分の手のひらに何を持っていますか?」 に答えられる自分になるための応援をしたいと思います。

担当教員研究テーマ
臥床者の機能低下について
フィジカルアセスメントに関する研究


髙橋ゼミ〈内部班〉

髙橋ゼミでは、体力を測定する運動負荷試験の方法や、日常生活動作のエネルギーコストの検討、運動とストレスの関係などを検討し、内部障害患者のリハビリテーションに寄与していける研究を、健常者を対象に行っています。
髙橋ゼミ〈内部班〉
ゼミ活動は3年生から開始しており、現在3・4年生を合わせて14名所属しています。学生は内部障害に関わる卒業研究と勉強を通して、学年の垣根を超えた交流をしています。
身体活動に伴って身体の中で何が起こっているのかに耳を澄ませることができるよう、基礎知識を構築し、問題解決へと発展できるよう、一同頑張っております。

卒業後も内部障害患者のリハビリテーションに興味を持って、医療的な手を差し出せるセラピストになって欲しいと願っております。


担当教員研究テーマ
運動負荷試験における呼吸循環応答の検討
日常生活活動に対するエネルギーコスト・エネルギー効率の検討
血液透析患者の足部と転倒予防に関する研究
呼気筋トレーニングに関する研究


長井・桂ゼミ〈物理療法班〉

物理療法は、機能的電気刺激(Functional Electronic Stimulation)など、理学療法の中でもその効果について有効性が期待されている治療領域の一つです。
永崎ゼミ〈物理療法班〉
長井ゼミでは、物理的刺激が身体に及ぼす影響(効果)について、学生の疑問や興味を大切にしながら、研究テーマ・研究デザインを決定し研究を行います。単に研究成果のみを求めるのではなく、研究プロセスをしっかり理解し、卒業後の臨床研究に役立つようなゼミ活動を目指しています。
担当教員研究テーマ
電気刺激に関する研究
臨床実習生の情意領域に関する研究


三木ゼミ〈地域理学療法班〉

地域理学療法とは、障害のある子供や成人・高齢者とその家族が、住み慣れたところで生活できるよう介入・支援していく領域です。この領域では、保健・医療・福祉・介護および地域住民を含めた連携も必要となります。このことから、全世代の方が対象で、住み慣れたところで生活する上での課題、介入・支援方法、連携などが研究対象となります。
三木ゼミ〈地域理学療法班〉
三木ゼミでは、学生主体で研究テーマを見つけ、計画・実施・まとめ・論文作成等をしていきます。それらの過程において、指導教員は助言・指導を行っています。

ここ数年、コロナ禍で学生とともに住民主体の介護予防教室には参加できませんでした。その間、学内でアンケート調査などで研究活動をしていました。これから、地域活動を再開したいと考えています。

担当教員研究テーマ
地域在住高齢者の健康増進・介護予防について