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【作業療法学専攻】授業風景(地域作業療法学Ⅱ・吸引実習)

作業療法学専攻
3年生前期に開講される「地域作業療法学Ⅱ」の中の「吸引実習」の授業風景を紹介します。
作業療法士って吸引ができるの?と思う方もいるのではないでしょうか。痰の吸引は医師や看護師の医療行為でしたが、病院や施設だけでのリハビリテーションだけでなく、訪問リハビリテーションの必要性の向上もあいまって、平成22年より作業療法士も痰の吸引ができるようになりました。
患者さんが病気により意識が低下、筋力低下や麻痺(体を自分の思い通りに動かせないこと)などにより自力で痰を出すことができない場合に痰の吸引を行ないます。痰の吸引を行なうことで、気道が広がり呼吸が楽になり、肺炎などの合併症の予防につながります。特に作業療法士の場合、食事訓練の際に痰の吸引が必要となる場合があります。


看護学科の先生から分かりやすくデモンストレーションをして頂きました。


吸引を始める前に、パルスオキシメーターを指に挟んで動脈血酸素飽和度を測定しました。パルスオキシメーターの使用は2年生の時にも別の授業で経験があり、今回で2度目の使用です。以前学習したことが、実習などで再度経験でき、復習の一環にもなります。


吸引実習用のモデル人形を使用して吸引実習を進めました。「カテーテルの長さを調整することが大変」「カテーテルの操作が難しい」などの感想がありました。


3年生は10月から臨床実習Ⅱを控えており、実習のオリエンテーションも始まりました。初めての長期実習を経験します。日頃の授業、前ゼミ活動などを通して更に知識を重ねていきます。
地域において、保健・医療・福祉で活躍できる作業療法士の需要が高まっています。この授業では、地域作業療法の役割や制度、関連職種との連携などを学ぶ事ができます。また卒業後、臨床で実践されている生活行為向上マネジメントを理解するための演習も行なっています。また地域で活躍している経験豊富な作業療法士や地域で作業療法士と働いている卒業生を講師として迎え、講義や演習を行なっています。