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【作業療法学専攻】授業紹介(生活技術学実習)

作業療法学専攻
脊髄損傷に対するADL支援

 脊髄は背骨の中を通っている大事な神経で、交通事故やスポーツ事故などによって傷つくことがあります。発生年齢は20歳台の若い方と60歳代の高齢者に多いと言われていましたが、最近は高齢者により多い傾向があるようです。脊髄が傷つく脊髄損傷が起こると、傷ついた部分によっては頸から足までマヒして動かなくなってしまうこともあります。
 作業療法士は体のどこが動かなくなってしまったのかだけではなく、どんな動きが残っているのかを探します。そして、色々な道具を使うことや、生活環境の調整を行うことによって、自分で生活ができるように支援していきます。
 この授業では、脊髄損傷の中でも頸の部分の損傷(頸髄損傷)を想定して、支援の方法について学びました。


手の残された動きだけを使って靴を脱ぐ方法について実演しています。どのような部分に困難さがあるのか、どのようにすればうまくできるのか、グループで検討しました。


足が全く動かなくても、車椅子からベッドに乗り移る方法について実演しています。手の力がそれほど残っていなくても、からだの使い方を工夫すれば意外とうまくできるのですが。試行錯誤しながら動作のコツをつかむために、繰り返し練習しました。


腕や手の力を補助する機器を使って、食べ物をすくう方法について実演しています。スプーンはちょっと見えないのですが、手のひらにベルトで固定されています。機器の調整やスプーンの角度を変えながら、楽に食事をするにはどうしたらいいのかを検討しました。