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淡路・渡邊ゼミ(地域政策論)で、登米市登米町の地域踏査を行いました

経営法学科/総合政策学科
 去る7月24日のスポーツの日に同ゼミで登米市登米町の中心街寺池地区をめぐる地域踏査を実施しました。参加者は3年生のゼミ生4名と担当教員2名です。

 当日は天候にも恵まれ、午前10時より街のえき“遠山の里”を起点に国指定重要文化財の旧登米高等尋常小学校本校舎を利用した教育資料館をはじめ、旧水沢県庁舎(水沢県庁資料館)・旧登米警察署庁舎(警察資料館)等の明治期の建築遺構をはじめ、寺池周辺の藩政時代以前の資料の展示を行っている懐古館、天保4年(1833)創業の老舗海老喜商店の運営する“蔵の資料館”等の施設の踏査を行いました。

 登米町寺池地区は“みやぎの明治村”とも称される中世以降明治・大正期にいたるまでの街の様子が見られる数少ない街です。今回の踏査は、こうした地域の素材をベースにこれまで展開されてきた“街づくり”の実態の把握と検証をすることで、街の現況から見た課題を見出すこと、そしてそうした課題の解決に向けた将来展望と指針を考えるためのものです。

 寺池地区は中世葛西氏の城下として構築され、隣接の北上川の水運の中継基地として栄えた街で、藩政時代は登米伊達氏(白石氏)の寺池要害が置かれた仙台藩北部の重要地点でもありました。明治以降も北上川水運の中継基地・商業地としてさかえたものの、明治後期以降鉄道の発達による陸上輸送が主流になることで、次第に衰退していくことになります。そうしたことが、藩政時代以降明治・大正期の面影を残す町として今日に至ったといえます。

 学生たちはそうした状況を踏まえて、訪れた教育資料館の職員及び自らも登米町のまちづくりを担っている藩政時代から続く味噌・醤油醸造の海老喜商店八代目の海老喜康和氏にヒアリングを行うなどして廻りました。

学生たちにはこうした状況下の登米町寺池の街場について今回の踏査により、今後の新たな地域振興策、まちづくり企画を考えるよう指示して午後3時過ぎに終了、帰仙しました。

【踏査の様子】

教育資料館の視察



水沢県庁資料館の視察



警察資料館の視察


旧海老喜商店(国登録文化財)


街並みのシャッター街
①元雑貨店


②警察資料館向かいの旧旅籠(遊郭)


③元呉服店と電気店


現在の海老喜商店と隣接の蔵の資料館


蔵の資料館の視察


藩政時代末期の蔵を改装した集客施設


学生たちのヒアリングの様子(教育資料館)


学生たちのヒアリングの様子(海老喜商店)