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震災後の地域づくりをテーマとした特別講座で3年ぶりに学外研修を実施しました

経営法学科/総合政策学科
 特別講座では、様々な課題に実際に携わる専門家、活動家の方々を講師として、課題と取り組みについて講義していただいています。「特別講座II」では、学外研修で被災地での復興の取り組みを見学してきました。今回3年ぶりに学外研修を実施し、仙台市若林区と塩竈市に行きました。

 地下鉄荒井駅併設のせんだい3.11メモリアル交流館と震災遺構仙台市荒浜小学校を見学しました。旧校舎に実際に残っている津波の爪跡に衝撃を受け、被災前の荒浜の記憶を残す取り組み、津波や避難に関する展示や映像を見て、津波の被害の大きさと避難と備えの大切さを実感することができました。


 震災後に旧公会堂を改築して開館した塩竈市杉村惇美術館では、美術館統括で、ビルドスペース主宰の高田彩さんに、年末の多忙な中、市民主体で歴史と文化を中心とした取り組みについて説明いただきました。また学生の質問にも丁寧に応答くださり、今後の抱負も含め貴重なお話を伺いました。

 歴史的建造物を積極的に保存活用しているNPOみなとしほがまが管理・公開している亀井邸などを見学し、街を散策して、震災後に積極的に歴史文化を生かしたまちづくりをしている市民主体の活動を垣間見ることができました。
 

学生のコメントを紹介します。

 私が印象に残っているのは震災遺構仙台市荒浜小学校です。校内は震災当時のまま保管されており、4階は震災の資料室やビデオルームに改装されていました。曲がった鉄柵や倒れた壁、津波の痕を実際にこの目で見て、改めて当時の悲惨さを知ることが出来ました。(4年生 林翔太さん)

 塩竈市杉村惇美術館統括の高田さんのお話を伺い、地域にとっての美術館の立ち位置や役割を理解できました。塩竈には祭事や市民協働のイベントなど地域と密接な関係があり、美術館を中心にアートを媒体として活性化できる可能性があると思います。アートで国際交流もでき、地域創生や創造的な人づくりに寄与するだろうと思いました。(2年生 佐藤奈央さん) 

 旧亀井邸は、細部にもこだわりが見られる和洋折衷の建築で、広い邸宅の2階からは塩竈の街を見ることができ、人気の観光スポットとなっています。学外研修では、講義だけでは感じることができない街と人の息づかいを楽しむことができました。皆さんも是非参加してほしいです。(4年生 鳥山隼人さん)