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身体障害作業療法学実習(授業風景)

作業療法学専攻
身体障害作業療法学実習は3年次に開講する科目で,今まで学んだ身体障害系の知識を用いて,臨床で対象者と出会う時の評価から介入まで総合的に学習する内容が含まれています.
学生たちは、与えられた事例はどんな心身機能の特徴があり,どの評価が必要で,どのように組み立てて実施していくか,グループで話し合いながら,今まで学習したことを振り返りました.また,評価した結果をどのように解釈するか,疾患の治療過程を考えながら対象者の個人的要素や環境因子と合わせて,現時点でどのような目標を設定し,目標達成するためどんなプログラムが適切かを計画し,介入後どんな見通しを予想されるかを検討しました.

また、学生たちのみのグループワークだけではなく,脳出血後遺症者の方や脊髄損傷の方に大学に来ていただき,経験を話していただきました.また,評価や動作観察をさせていただき,面接の実技練習も協力してくださいました.

特に脊髄損傷者のご来校は4年ぶりです.3名の異なる障害レベルの方から普段使用する福祉用具や改造した自家用車を見せていただき,これらを使用する生活動作も教えてくださいました.今まで教科書で見た写真は実際に目の前で動いており,大変勉強になりました.

他にも,リハビリテーションの急性期・回復期病院で働いている作業療法士に非常勤講師として来ていただき,臨床現場の実際を教えていただきました.臨床での事例を活用し,学生たちに考えてもらい,その時の経験を伝えていただきました.事例の障害の部分以外,事例の普段の生活や事例らしい生き方を実感させていただく一コマでした.

今回の授業で学生からは勉強になった等のフィードバックが多くありました.3年後期控えた臨床実習の準備に役に立つだけではなく,自分のキャリア形成にもいい影響があったと感じていました.