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【作業療法学専攻】授業風景(障害代償学実習)

作業療法学専攻
今回は、「代償学実習」という科目についてご紹介します。

「代償学」って何??って疑問に思いますよね。
ここで使用している「代償」の意味は、病気や怪我で失ってしまった機能を「義手」や「装具」、「福祉用具」というもので補うという意味です。

近年パラリンピックなどで、義足をつけて競技に参加する選手を見る機会が増えてきました。義足は理学療法士が専門ですが、作業療法士は、対象者に合せて「義手」による支援に関わります。

代償学実習では、2回にわたり装具のひとつである、「スプリント」というものを作成します。
「スプリント」とは、手に用いられることが多いのですが、曲げる、伸ばすといった動きがしにくい時に、動きをサポートしてくれるものです。

学生さんには、2種類の装具を作成してもらいました。


まずは、対象者の手形を取り型紙を作ります。


こんな型紙が完成します。

熱を加えると、柔らかくなる熱可塑性プラスチックに型紙を写し取り、線に合せてカットします。


カットしたものを温めて、対象者の手に合せて形作っていきます。
なかなか、力加減が難しいようです。

 
完成したものは、カックアップスプリントといって、手首が手背側に動かしにくくなった場合に使用します。
装着するときは、ベルクロ(マジックテープ)で固定します。

体験した3年生に感想を聞いてみました。
「想像以上に作るのが大変でした。特に、相手の手形に合せる時の力加減が難しかったです。想像と仕上がりが大部違ってしまったので、相手としっかりコミュニケーションを取りながら行うことが大事だと思いました。」

慣れない作業で、皆さん悪戦苦闘していましたが、最後まで集中して取り組むことができていました。