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淡路・渡邊ゼミ(地域政策論)で、松島町・塩竈市の地域踏査を行いました

経営法学科/総合政策学科
淡路・渡邊ゼミ(地域政策論)で、松島町・塩竈市の地域踏査を行いました

 去る11月7日の同ゼミで松島町と隣接の塩釜市をめぐる第四回目の地域踏査を実施しました。参加者は3年生のゼミ生4名と担当教員2名です。今回は地元に住まいし、地域の情報に詳しい仙台郷土研究会理事の京野英一氏に解説をお願いし、午前⒐時から午後3時までの約6時間の踏査を行いました。

 当日は天候にも恵まれる中、瑞巌寺門前の商業施設や瑞巌寺、日本三景・松島の島巡り「松島島巡り観光船」等通常観光客が訪れるメジャーな施設には目もくれず、あまり知られていない観光スポットの素材の探求を行いました。

まずJR仙石線松島海岸駅瑞巌寺の裏手の新富山へ向かい、展望台から松島湾内を一望すると共に、松島観光の現状とこれまでの経緯について解説がありました。そこにはイギリスの詩人エドマンド・ブランデンの詩碑もあり、隠れた観光スポットといえる所でした。

その後、藩祖伊達政宗の長女五郎八姫の御霊屋のある天麟院や二代伊達忠宗の嫡男で三代藩主を嘱望されながら早世した伊達光宗の御霊屋のある円通院、そして藩主の松島滞在時の御仮屋観瀾亭等を見学しながら、こうした施設を生かした街づくりについて考えました。

その後隣接の塩釜市へ移動し、宮城県内では有数の観光スポットでありながら松島・塩竈の街の造りや観光行政の在り方・考え方等の違いを比較・検討していきました。

 今回の踏査で学生達が抱いた感想としては、松島・塩竈に限らず前回の登米町をも含めて、宮城県内の観光では今手元にある全国的に知られた観光資源の素材をそのまま提供している感が強く、それを生かしながら新たなものを作り上げていくという工程まで至っていないとのことでした。

 今後、ゼミではこれまで実施してきた踏査を踏まえて、個々に地域を定めて街づくりプランの企画を考え、討議していくことになりますが、学生達にとって通常では得難い体験となったようです。

【踏査の様子】
踏査ガイダンス(右が解説の京野氏)
踏査ガイダンス(右が解説の京野氏)

新富山の展望台
新富山の展望台

エドマンド・ブランデンの詩碑
エドマンド・ブランデンの詩碑

天麟院内の蕪村筆“竹の圖”の板戸
天麟院内の蕪村筆“竹の圖”の板戸

円通院書院
円通院書院

円通院御霊屋
円通院御霊屋