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東北の歴史(特別講座Ⅰ)の学外学習で 白石城及び白石城下の踏査へ行ってきました

経営法学科/総合政策学科
 本学では、後期カリキュラムの一つとして「東北の歴史(特別講座Ⅰ)」(担当;渡邊洋一特任教授)を経営法学部(総合政策学部)・現代社会学部の学生に開講しており、その一環として11月13日に「近代城下の構造史(東北地方の城下町の構築状況と都市計画について学ぶ)」の検証のため、白石城(復元)及び歴史探訪ミュージアムへ行ってきました。

 徳川政権下の江戸時代、他の諸藩が中世以来の地方知行制(じかたちぎょうせい)から蔵米知行制へと支配体制を変更していく中、仙台藩では幕末に至るまで地方知行制による統治が行われていため、領内各地に小城下の様な街場が形成されていました。今回はその小城下(正式には要害)の一つで、一国一城令(武家諸法度)の例外であった白石城及びその城下の都市計画の状況と、それを受けて現在の白石市中心市街地の現状について踏査してきました。参加者は1~4年の受講生32名で、JR白石駅に集合し、白石城まで白石市の中心街を現状の把握を兼ねての踏査となりました。

 旧白石城本丸にある歴史探訪ミュージアムでは、藩政時代の白石城下のレプリカや白石市の通史に関する史資料があり、学生達は興味深く見学していました。
その後平成7年に足掛け4年の歳月を費やし、当初の工法で忠実に復元された三層三階の天守閣に入城、柱・貫・梁が鉋(かんな)仕上げではなく伝統的な手斧(ちょうな)仕上げとなっていたり、二層・三層への階段の勾配のキツさ等和風建築の手法による近世の城郭の構造そのままを見学しました。

 天候にも恵まれ、午前中2時間程度の踏査となりましたが、白石城で現地解散とした後、中には白石城北側にある江戸中期の片倉家家臣の武家屋敷を見学したり、白石の中心部の街中探訪をしたりと、学生達も楽しく過ごしたようです。

白石城天守閣(復元)
白石城天守閣(復元)


白石城天守閣内部(左: 三層目の物見・右: きゅうな傾斜の階段)

歴史探訪ミュージアム内の白石城レプリカの見学風景
歴史探訪ミュージアム内の白石城レプリカの見学風景